2014/2重版

 むかしのあたし。

2002年11月 大和書房刊
1200円(税別)
 

月刊誌「ラポム」(学研)に連載していたものに、大幅加筆。
「ぐるぐるなまいにち。」の中の、『こどもの章』のようなテイストで、
こどものころの、ぐるぐるした いろんなキモチを、思い出しながらかきました。 

カラーイラストもたくさんで、じっくり読んでほしい一冊です。

こどものころ、自分が「こども」だってことは聞かされてたけど、 
自分はいつでも一人前のキモチでいた。 おとなになった今だって、
いつから「おとな」だったのか、わかんない。
 
ずーっと自分を、「自分」だと認識してるだけ。これからも。
今の自分に一本の道でつながっている、「こどもの自分」。

 ふり返ると それなりに、いろんなことを思って、かんじて、表現してたんだなあ、と思う。
 こどもなりの、論理と 見栄と 遠慮と我慢と罪悪感と 恐怖心と 知恵と 疑問と
 緊張と 恥じらいと 陶酔と……
 おとなにとっては不可解で、かわいげなくみえたかもしれないけど。
 (本文より)


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