ステンドグラス工房のJUNさんに、教えていただきましょう〜
ステンドグラス、まめ知識



■ステンドグラスって?

 ステンドグラスは、切ったガラスを、1ピース1ピース、
 「はんだ」を使用して、組んでいきます。
 ものすごーく、手間がかかり、根気のいる作業です。コストもかかります。

 ちなみに、こういうのは、 「なんちゃってステンドグラス」。
  ・アクリル板に 色が塗ってあるだけのもの 
  ・一枚の透明ガラスに、はんだ部分まで本物っぽく盛り上げて色を塗ってあるもの
  ・シールでも、ステンドグラス風のものがありますね。
 こういうものが流通するのも、本物のステンドグラスが
 とても手間とコストがかかり、でも魅力的だから、ということなのでしょう。

 たとえば、ハリウッド映画でよく見る、
 「ステンドグラスのでっかい窓に、人がガシャーン!と飛び込んで脱出するシーン」、
 あれは、本物のステンドグラスでは ありえません。
 1ピースごとに 「はんだ」
(または鉛線)で組まれているので、
 体当たりで割ろうとしても、ガラスピースは割れても、頑丈な はんだ部分は残り、
 そこに、ガゴーンとぶち当たってしまうというわけです。



■制作工程をご紹介。必見!
こんな道具で作ります。工房をのぞいてみましょう。
キーホルダ編 
コンセントライト編
 
フォトスタンド編



■制作する方には、こんな質問がよく くるそうです。
Q.キリスト教ですか?
→A
.ちがいます。昔、文字が読めない人のために、
   キリストの教えを絵にして、ステンドグラス窓で表現したり、
   スポンサーの職業を絵にして表現し、教会に施工した歴史から、
   そういったイメージがあるのはもっともかもしれないです。

Q.あついでしょう!?
→A
.あつくないです。きっと、吹きガラスの、
   あのどろどろとガラスが溶けた釜をイメージしての事でしょう。
   ステンドグラスは、基本的に『コールド・ワーク』です。
   ガラスの板を切って、組んでいきます。あつくありません。
 
  (でも、ステンドグラス用のガラスの板を作っている海外のメーカーは、
    まさに、そんなどろどろガラスの釜がいっぱい。暑いでしょうね。)


Q.どんな絵の具を使うの?
→A.ステンドグラス用のガラスの色というのは、
   原材料となる金属酸化物などの種類によってその発色が変わってきます。
   ですから、透明なガラスに、工芸家が色を塗っているワケではなく、
   ガラス板をつくる段階で、もうその色は決まっているのです。
 
  (技法の一つとして、焼きつけなどで色を出したりすることはあります)

Q.商品は、お教室で教えるのより、もっと簡単な方法で作ってるんでしょ?
→A.同じです。そんなステキな方法はありません。
   こんなに手間がかかるのか・・・という、生徒さんの実感なんでしょうね。



■今回のグッズへのコダワリ
このはんだには、通常、「鉛(なまり)」が4〜5割 含まれていますが、
廃棄後の環境汚染の心配があるため、
今回の作品すべてに使っているはんだには、
「鉛フリーはんだ」を使用しました。
(原価は倍になりました……)